元々国がNGをだしていた「ハイドロキノン」

ハイドロキノンはフェノール系芳香族の一種で、強い還元力をもっています。
そのため、化学的には不安定で容易に酸化されたり、いろいろな物質と結び付いてしまいます。
このように科学的に不安定である事から、細胞の分裂の際に突然変異を起こす事がしられています。
これを突然変異原性と呼びます。
つまり、癌化を促進する危険因子の一つです。
そのため、使用の際には細心の注意をする事が必要とされています。
このような化合物ですから、ヨーロッパの殆どの国では、人体に対する使用は現在でも禁止されています。
更にアメリカでは2006年から使用が制限されており、ハイドロキノンの含有率4%以上のものは医師の処方箋が必要になりました。
当初は日本でも人体への使用は禁止されていましたが、市販品としては2%以下の配合に限り化粧品に使用する事が許可されています。

ハイドロキノンは単体の状態では非常に不安定な化合物で、酸化・変質が起こりやすいため保存が難しく使いにくいものでしたが、ある種の界面活性剤を配合すると、錯体を作り比較的安定な錯体構造となる事が研究の結果わかりました。
そのため、現在化粧品に使用されているハイドロキノンはこの錯体構造をした物質が使用されており、純粋なハイドロキノンが使われている訳ではありません。
ハイドロキノンとセットでよくトレチノインの名前が出てきます。トレチノインでシミ・しわの改善と予防をすることも出来ます。

ハイドロキノンの持つ圧倒的な還元力を利用した商品の一つが漂白剤です。
還元系漂白剤と呼ばれ、化粧品に使用される以前から家庭用の漂白剤として販売されていました。
その後、前述のように錯体として安定化できる事が発見され、化粧品へと用途が広がる事になります。
ハイドロキノンの美白効果は、このような還元剤による漂白効果でメラニン色素を漂白しているのです。
美白の効果が高い事はハイドロキノンの性質から明白ですが、効果が高い分皮膚などに悪影響を与える可能性も高くなります。
使い方を注意しなければ、皮膚に大きなダメージを与えてしまう可能性があるものです。

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